下剤を飲まない大腸内視鏡検査

口から大量の下剤(洗腸剤)を飲む必要がない、楽な大腸カメラ

「大腸カメラは、大量の下剤を飲むのがつらい」

そんな患者さまの声にお応えして、当院では検査当日の朝、口から大量の洗腸剤を飲む必要のない大腸内視鏡検査を提供しています。

通常の大腸内視鏡検査では、検査当日の朝に2ℓもの洗腸剤をゆっくり口から飲んで腸内をきれいにする必要がありますが、当院では、胃カメラから眠ってる間に腸に洗腸液を注入する「内視鏡的洗浄液注入法」を取り入れています。当然胃カメラでは、胃の病変も観察してまいりますので、胃も大腸も一緒に検査したい方などは、同日に両方ともできますので大変便利です。

ただし数日前からの食事制限は通常の下剤を飲む大腸カメラと同じですので、当日の緊急大腸カメラができるということではありません。

さらに胃カメラから注入する洗腸液の量は、患者様の状況に応じて当日コントロールしますため、実際は口から少量追加して飲んで頂く場合もございますのでご了承ください。


また以下の方は「口から下剤を飲まない大腸カメラ」ができません。
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①胃の手術を受けて、胃の一部がない方、内臓逆位の方(胃カメラを腸に進めて洗浄液をいれても、胃に逆流し嘔吐されてしまう可能性があるため)

卵、大豆、ココナッツ、ピーナッツなどのアレルギーの方(鎮静剤が使用しにくくなりますので、胃カメラでゆっくり洗腸液を注入できません)

③洗腸液によるアレルギー症状がある方(大腸カメラそのものができません)

強い便秘症の方、検査前何日もお通じがない方、中等度~進行した大腸癌が疑われる方・腹部手術歴のある方
炎症性腸疾患の炎症が強すぎる方・クローン病で小腸の狭窄が疑われる方・寛解導入の薬を使用中の方
(ご本人の意思でなく、鎮静中に下剤が入るので初期の腸閉塞症状に気づきにくくなるため)

70歳以上の方

⑥またその他、問診・診察にて安全性が担保できないと考えられる方(全身のご病気や飲酒量など)

 

当院で「下剤を飲まない大腸カメラ」を体験された患者さまの声はこちら

 

この方法は国内でも限られた医療機関のみ行えます

 

おおよそ来院から帰宅まで4~6時間程度となります。便秘ぎみの方は時間が長くなることがあります。 

内視鏡的洗浄液注入法とは

この方法は、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に受けていただくことで可能な検査手法です。

軽い鎮静剤を用いた無痛胃内視鏡検査を同日前半に受けていただき、胃カメラで食道、胃、十二指腸の病変を充分に観察した後に、腸管洗浄剤を十二指腸に注入します。沈静中、うとうとしている間に注入しますので、不快感はありません。その後無痛大腸内視鏡検査を行います。

通常の下剤を口から飲む検査法に比べて排便回数やきれいになるまでの時間も短縮される傾向があり楽な検査になっています。胃カメラでの上部消化管の精密検査も同時に出来ることもメリットと言えます。

口から下剤を飲まない大腸カメラの費用・時間

検査自体は胃カメラが10分、大腸カメラが15~30分ほどで終わりますが、検査前に病状把握、胃カメラ後に腸管洗浄待機時間、終了後に鎮静剤使用後の休息時間・医師からの説明時間を設けており、全ての時間を合わせたものです。
当院では、その技術を充分に活かせる
内視鏡システムを使って、精密な検査を行っています。大学病院と同等の設備で高精度の検査が受けられ、さらに少量の鎮静剤を使用することで痛みや苦しさがない検査を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

下剤を飲まない大腸カメラの流れ

Step1 検査前日

前日の夕食はお渡しした検査食もしくは、お渡ししたメニュー表に記載されている消化によいお食事を、21時までに食べてください。
その後は水、麦茶は飲んでいただいて構いません。
夕もしくは寝る前の持病の内服薬は、事前診察の際に確認し、内服可能と言われたもののみお飲みください。
就寝前にお渡しした下剤を内服し、早めに休んでください。

Step2 検査当日

  • ①検査着を準備しています。来院時はお好きなお召しものでいらして下さい。
  • ②朝食は食べないでください。
  • ③お水・麦茶の摂取は検査直前まで問題ありませんのでご自由におとりください。
  • ④朝の持病の内服薬は、事前診察の際に確認し、内服可能と言われたもののみお飲みください。
  • ⑤鎮静剤を使いますので、公共交通機関または付き添いの方の運転でご来院ください。検査当日は運転をすることはできません。
  • ⑥来院後、再度問診にて体調の確認をさせて頂きます
  • ⑦更衣室でお着替えして頂きます。

Step3 胃カメラ検査

  • 鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡を行うため、点滴をお取りします。
  • 検査室で無痛胃内視鏡検査をお受けいただきます。食道・胃・十二指腸の粘膜を確認します。検査は5分程度です。必要に応じて組織をつまんで検査にお出しする場合もございます。その後内視鏡を腸に進め、必要な量の下剤を注入します。検査初めから注入まで鎮静剤を用いていますので、苦痛を感じられることは有りません。

Step4 排便

回復室に移動し、覚醒後、15分~1時間で排便がはじまります。ゆったりとお好きに過ごしていただきながら、何度か排便をして頂きますと、1~2時間程度で透明な便になり、大腸内視鏡検査が可能となります。ご自身でペットボトルの飲み物(麦茶かお水)などをお持ちください。また携帯の充電器などもお持ちいただくと、自由に動画などを見て過ごして頂くことも可能です。

Step5 大腸カメラ検査

検査室で無痛大腸内視鏡検査をお受けいただきます。検査は10~20分程度、ポリープなどの病変切除を行う場合はそれに加えて5-15分程度かかり、組織を一部採取し病理検査にお出しします。鎮静剤を使用しますので、同じく眠っている間に検査も治療も終わります。

Step6 結果説明

回復室で覚醒までお休みいただき、その後、医師が結果をお伝えします。

ご帰宅時には車やバイク、自転車の運転ができませんのでご注意ください。
来院から帰宅まで一般的に4~6時間程度となります。

※患者さまから「胃カメラ、大腸カメラを受けに行きたいのだけれど、この時期だしコロナにかかりそうだし、どうやって消毒しているのか、ちょっと気になっていて…」と相談がありました。当院の感染管理について、院長とベテラン看護師さんが答えています! 徹底したコロナ感染対策を行っておりますので是非ご覧ください。

当院の内視鏡洗浄について

 

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  • 大腸がんで亡くなる方は年間5万人(女性のがん死亡原因1位、男性のがん死亡原因3位)

  • 40歳代から急激に大腸がんになる方が増えます。

  • 内視鏡検査を定期的に行うことが、唯一早期発見、早期治療に繋がります。
TEL.042-850-7140 24時間WEB予約 WEB問診
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