腸内フローラ

自費検査(腸内フローラ)の費用

腸内フローラ検査

当院で初回の方は25,000円(税別)
2回目以降は30,000円(税別)

腸内フローラとは

腸内には多数の細菌が生息しており、腸の状態や健康を左右することがわかっています。肥満も腸内細菌の影響があるという指摘もされています。腸内細菌は1000種類以上が確認されており、約1000兆個が腸内に生息していると考えられています。特に腸内細菌が多く生息しているのが小腸の回腸という部分で、種類ごとにある程度まとまりながら腸壁に群生しています。こうした様子が花畑に似ていることから、腸内細菌の様相は腸内フローラと呼ばれています。腸内フローラは腸内細菌叢とも呼ばれ、そのバランスが腸の働きや状態、全身の状態にも大きな影響を与えます。

腸内フローラができるまで

お腹の中にいる赤ちゃんの腸管は無菌のため、まだ腸内フローラがありません。出産時に産道を通る際、赤ちゃんは腸内フローラのもとをお母さんからもらいます。その後、母乳やミルク、離乳食、環境などの影響を受けて腸内フローラが成長していき、ベースとなる腸内フローラが確立するのは35歳とされています。その時期にはすでに自分だけのバランスの腸内フローラになっています。

腸内フローラは何をしているの?

食物繊維は積極的にとるのが重要だとよく言われますが、人間は食物繊維を消化することができません。腸内フローラを構成する腸内細菌が食物繊維を食べると、食べかすとして短鎖脂肪酸ができます。短鎖脂肪酸は糖尿病予防、アレルギーや病気になりにくくするなど、有益な作用をいくつも持っており、人間の健康に役立ちます。食物繊維以外で腸内細菌が短鎖脂肪酸を作る原料になるものとしてはオリゴ糖などがあります。

腸内フローラと病気

腸内フローラには善玉と悪玉、日和見菌に分けられます。このバランスやどんな菌がいるのかは環境や食べるものによっても変わり、個人ごとにかなりの違いがあり、体質などにも大きく関わっていることがわかってきています。
腸内フローラを構成するのは細菌なので、抗生物質を飲むと大量に死んでしまいます。またストレスや食生活の変化、運動不足、加齢などによってもバランスが変わります。バランスが崩れると肥満や糖尿病などの生活習慣病、動脈硬化、大腸がん、慢性便秘症、過敏性腸症候群、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)、リーキーガット症候群、難病指定されている潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患、アレルギーなど幅広い疾患の発症リスクを上げることが近年の研究でわかってきています。

どんな腸内フローラだと病気になりにくいの?

腸内細菌の種類は数多く、個人ごとに大きく異なります。そのため、どの菌が何%といった基準はなく、その方にとって有益なバランスは変わってきます。
病気の方の腸内細菌は種類が少ない傾向があるという調査結果が発表されているなど、腸内細菌が病気発生に関連していることが示唆された研究成果が多く発表されています。このことから、腸内にすんでいる細菌の種類が多く、短鎖脂肪酸といった有益な物質を作る菌が多いことが健康に役立つと考えられています。
また1種類の細菌が異常に増殖しているときは注意が必要かもしれません。例えば、フソバクテリウムという細菌が増えている人では、大腸がんのリスクが高くなるなど腸内フローラの特性が徐々に解明されてきています。

腸内細菌の分類

善玉菌・悪玉菌、日和見菌の3種類に分けられます。

善玉菌

悪玉菌の侵入や増殖を防ぐ、腸の運動を促すなどの役割を担っています。お腹の調子を整えるためにも不可欠な細菌です。

悪玉菌

腸内で有害物質を作るため、便秘や下痢の原因になることがあります。肌荒れやアレルギーなど、全身疾患の多くにも悪玉菌の関与が指摘されています。

日和見菌

いわゆる常在菌と呼ばれ、腸内は勿論、空気中や口腔内や皮膚にいる菌です。善玉菌が悪玉菌より多いときは特に何の影響も及ぼしませんが、悪玉菌が多い方は、悪玉菌と相互作用し有害物質を作り出してしまいます。

腸内フローラは、悪玉菌を抑えられる数の善玉菌があってバランスがとれていれば問題がありません。このバランスが崩れて悪玉菌の方が多いと有害物質が腸内で増えてしまい、腸や全身に悪影響を与えます。

よりよい腸内環境のために

悪玉菌を抑えるためには充分な量の善玉菌が必要です。善玉菌の代表的な存在である乳酸菌やビフィズス菌はヨーグルトやぬか漬けなどの食物として摂取することが可能です。また、腸内の酪酸酸性菌は食物繊維の積極的な摂取によって活性化できます。納豆菌も腸の調子を整えるためにも有効だとされています。腸内フローラのバランスが整えば、悪玉菌の増殖や定着を防ぐことができ、お腹の不調を改善します。こうした身体に有効な働きを持つ菌や、それを含む飲食物やサプリメントは「プロバイオティクス」と呼ばれています。また、菌のエサである難消化性炭水化物(食物繊維やオリゴ糖)は、名前が似ていますが「プレバイオティクス」と呼ばれます。こうしたものを積極的にとって、腸内の環境を整えていきましょう。(SIBO:小腸内細菌異常増殖症の方は、一般的に良いもので病状悪化をしてしまいますので注意が必要です。診察時にご相談下さい。)

プロバイオティクスを含む食べ物

  • ヨーグルト
  • チーズ
  • ぬか漬け
  • キムチ
  • 納豆
  • 味噌

など

プレバイオティクスを含む食べ物

  • ごぼう
  • 人参
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • いも類
  • 豆類
  • 海藻
  • きのこ類
  • 果物

など

腸内をチェックしてみませんか?

腸内フローラバランスチェックは、腸のタイプ、菌の多様性、乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸酸性菌といった有益な菌の割合などを確認できる検査です。腸内フローラの状態は、大腸がん、潰瘍性大腸炎といった腸にかかわる疾患に関連していることがわかっています。さらに最近の研究では肝臓がん、糖尿病、アレルギー、うつ、リウマチ、認知症といった疾患との関連も次々に指摘されており、健康を大きく左右する可能性が示唆されています。腸内フローラのバランスを整えるために、腸内フローラバランスチェックで状態を把握することが役立ちます。
また、 腸内フローラの理想的なバランスには個人差がありますし、腸内フローラの状態はちょっとしたことで大きく変わることもあります。そのため、腸のタイプ、現在の腸内フローラの状態を定期的に調べていくことで、良い状態につながりやすい食品などもわかり、よりよい環境を保ちやすくなります。

検査の方法

Step1説明

検査の説明を受けます。

Step2問診票・同意書記入

検査と今後の研究に役立たせるために記入をお願いしています。

Step3採便

検査キットを用いて、便を採取します。

Step4検査キット返送

検査キットと問診票、同意書を同封のうえご返送ください。

Step5検査結果受領

到着後6週間以内に検査レポートが医療機関に送られます。

自宅にいながら治療が受けられます

2020年4月13日より当院に受診したことのない患者様どなたでも、ご自宅に居たままパソコンやスマートフォンで診察が受けられ、生活のアドバイスや腸内フローラ検査ができるようになりました。コロナが蔓延しているなか、病院に行くのはと躊躇されている方、こちらからご利用ください。

TEL.042-850-7140 24時間WEB予約 WEB問診
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