びらん性胃炎

びらん性胃炎とは

びらん性胃炎は、胃の粘膜の上皮が炎症を起こし脱落した病気です。ほとんどの場合は急性の炎症ですが、慢性的にびらんを来たしていることもあります。

症状

軽いびらん性胃炎では無症状ですが、悪化すると胃潰瘍に進行することもあるので注意が必要です。
起きやすい症状としては、胃もたれ、気持ち悪い感じ、嘔気を認めることがあります。また強いストレスなど誘引となった事から25日後に吐血、黒色便で発症することが多いです。胃潰瘍などでも同様の症状を認めるため注意が必要です。

原因

ストレス、風邪薬(非ステロイド系消炎鎮痛薬)、飲酒が原因としてあります。
また頻度は少ないですが、ウイルス感染症、放射線治療(がん治療)、血管の破綻(虚血性変化)などでも生じることがあります。

検査

上部消化管X線検査

造影剤を服用してからX線撮影を行います。これによって胃の形状、粘膜の状態を確認できます。

上部内視鏡検査(胃カメラ)

胃内視鏡検査(胃カメラ)で胃粘膜を直接観察することで分かります。急性か慢性かも合わせて診断することができます。また似た症状を示し重症化する胃潰瘍との鑑別もすることが出来ます。
初期の胃がんも、びらん性胃炎と似た形態をとるため、注意が必要です。

治療

重度の出血を来たしている病変に対しては、内視鏡で止血を行います。
軽度のびらん性胃炎では、ストレスや飲酒など原因の除去と胃酸分泌を抑制する内服薬を個人の状態に応じて治療します。

40歳をこえたら胃カメラをお勧めします

びらん性胃炎で薬だけもらっていたけど治らないので胃カメラをしたら胃がんだった…、という患者様も中にはおります。高精度な検査を提供している医療機関で精密な胃カメラを受けることが重要です。
日本では罹患率や死亡率が高い胃がんは、早期の自覚症状に乏しいため進行してから発見されることが多く、大変な治療が必要な怖い病気という印象があると思います。しかし、胃がんは早期に発見して適切な治療を受ければ生活や仕事に影響なく完治可能な病気です。自覚症状のない早期の段階でも、内視鏡検査であれば発見が可能です。そのため、早期発見には定期的な内視鏡検査が有効です。特にリスクが上がりはじめる40歳を超えたら、症状がなくても胃カメラを受けることが重要です。病変がない場合でも粘膜の状態を確認してピロリ菌感染の有無を調べることでより適切な予防につなげることもできます。また、当院では胃カメラの際に、食道や十二指腸も全例しっかり調べております。ご家族にがんになった方がいるなどは、40歳を待たず早めにご相談ください。


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※血液をサラサラにする抗凝固薬、抗血小板薬などをお飲みの方は、これらの薬を内服したまま検査を行った場合、病変が見つかっても切除してくることが出来ないことがあります。ただし、むやみに休薬すると心筋梗塞や脳梗塞の再発リスクがある患者さまがいらっしゃいますので、休薬してよいか処方医に当院から確認させて頂きます。

※糖尿病のお薬(インスリン注射含む)を使用中の方もお食事を抜くことによる血糖変動のリスクがあります。検査時間を細かく計画いたしますのでご相談ください。

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