大腸内視鏡検査で【痛い】経験をされた方へ

大腸内視鏡検査( 大腸カメラ )と痛み

大腸内視鏡検査( 大腸カメラ )を受けられたかたに話を聞くと、
「出産より大変だった…」
「痛くて悲鳴を上げてしまった…」
「麻酔をしてもらったけど、それでも痛くて大変だった…」

など< 痛み >の感想を聞くと思います。

その一方で、
「全く痛くなかった」
「楽だった!」
「寝ている間に終わったよ!!」

などのお話を聞くこともあると思います。

どうして痛みが起こるのでしょうか?

痛みの起こる原因について

大腸内視鏡検査( 大腸カメラ )で痛む原因の大部分は、S状結腸と横行結腸で起こっています。

理由としては、S状結腸と横行結腸は固定されておらずぐにゃぐにゃと曲がった状態で、場所や形が常に変化しており、そのまま進めると不要な圧が腸管にかかり痛みがでます。

痛みが起きないようにするためには、蛇行している腸を直線化しながらスコープを進める必要があります。
(ぐにゃぐにゃと曲がった散水用ホースに針金を通そうとするとなかなか抵抗があって進まないと思いますが、ホースの両端を持って真っ直ぐにすると、抵抗なく進むのが想像できると思います。この「抵抗」が大腸に起こると痛みになります。)

2点目としましては、大腸が過剰に膨らむため痛みが起こります。

大腸カメラを奥に進めるため空気を入れながら進行方向を確認し検査を行います。そうすると、過剰な圧が腸管にかかり痛みがでます。
(風船を過剰に膨らませると、パンパンになると思いますが、お腹の中で同じことが起こったとすると、痛むのが想像できると思います。)

以下、痛みの起こりやすい原因の一覧です。痛みに対する対応策はあるのでしょうか?

空気が腸管を伸ばす痛み

大腸のなかにパンパンに空気が入る(入れる)と、膨らんで今にも破裂しそうな風船のようになるため痛みが生じます。

改善策 ⇒ 空気を入れなければ痛くない! 空気を入れないと通り道がわからないけど、どうやって内視鏡を進めるのでしょうか?

痩せている・体が小さい・便秘の人(腸が曲がっているところを通過する痛み)

痩せている・体が小さい・便秘の人は、普通の人に比べて、お腹のなかで大腸が密に折りたたまれているため、連続するS字カーブが多くなります。
屈曲部(急カーブ)で無理やり内視鏡スコープを押すと腸に不要なテンションがかかり、その部分に痛みが生じます。

改善策 ⇒ 内視鏡スコープを押さなければ痛くない! でもどうやって押さないでスコープを進めるのでしょうか?

腸の神経が過敏な人

過敏性腸症候群や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の患者さんに認めることがありますが、腸の過敏性が通常の方に比べ上昇しており痛みを感じやすくなっています。

改善策 ⇒ 過敏性を下げれば痛みの予防可能! でもどうやって過敏性を下げればいいのでしょうか?

帝王切開、胃手術などの腹部手術歴(癒着している)のある人

帝王切開などお腹を開ける手術をしていると、癒着を起こし大腸の一部が周りの組織と癒着を起こし腸が変形します。
内視鏡をまっすぐ進めようと思っても、癒着している部分では内視鏡が曲がってしまい、癒着部分で本来は生じない力が加わってしまいます。それが痛みになります。

改善策 ⇒ 癒着している部分で無理な力を加えなければ痛くない! どうやって無理な力を加えないで進めるのでしょうか?

大腸カメラの痛みに対する当院での対策

上記のような痛みが出る原因に対し、当院では痛みを最小限にするため万全の対策をしております。

豊富な検査経験(浸水法による苦痛のないスコープ挿入法)

大腸内視鏡検査でスコープを奥まで入れるとき、一般的には空気で腸管を膨らませスコープを進めます。
これによって短時間での検査が可能になりますが、腸が空気で無理に伸ばされるため 強い痛み や 不快感が起こりやすくなります。

当院では、空気を入れず、かわりに水を注入しながらサイホンの原理を応用して内視鏡を滑らせるように進めることで、鎮静剤を用いなくとも不快感 や 痛みをほとんど感じずに検査をおこなうことができます。(浸水法は、無送気軸保持短縮法にサイホンの原理を応用した挿入法で、限られた内視鏡医のみ行うことができます。)

内視鏡のラインナップ(患者さん一人ひとりに合わせた最適なスコープの選択)

突然ですが、想像してみてください。フリーサイズの洋服を、痩せた人と太った人に着てもらいます。
2人の着心地はどうでしょうか?

着心地が良くないことが想像いただけると思います。どうしてか? ぴったりフィットしていないからではないでしょうか?
S、M、Lサイズなど細かくサイズが分けられていれば 一人ひとり心地よくフィットするサイズを決めることができます。

内視鏡スコープも同じで、 痩せている・体が小さい/大きい・便秘の人などで大腸の形はそれぞれ異なっており、その人に合うスコープの太さや長さも変わってきます。

帝王切開や腹部の手術をされ 腸に癒着があるかたは、複雑な大腸の形になっております。
痛みなく検査を行うためには、その人にぴったりマッチする内視鏡スコープが必要になります。また腸の過敏性が上昇しているかたには、痛みの起きにくい「しなり」のある内視鏡スコープが必要になります。

一般的には、M、Lサイズの内視鏡のみ用意している施設ことが多いですが、当院では、SS、S、M、L、LLサイズの内視鏡スコープを取り揃え、患者様一人ひとりに合わせて、きめ細やかに対応いたしますので、痛みの起こりやすい人も快適に検査を受けて頂くことが可能です。

  • pcfh290PCF-H290T
  • pcfpq260PCF-PQ260L
  • 高度な癒着・便秘のかたは、上記のような特殊スコープを使用し検査を行いますので、痛みなく検査を行うことができます。

少量の鎮静剤の使用(安全で楽な内視鏡検査)

大腸内視鏡検査を経験された方の中には、苦しさや腹部膨満感、痛みなどがトラウマになっている方も少なくありません。
そこで、当院では少量の鎮静剤を使用し、緊張をやわらげ、苦痛を軽くする意識下鎮静法という手法を用いておりますので、どんな方でも安全で楽に受けられる内視鏡検査を行っています。

意識下鎮静法は少量の鎮静剤を静脈注射する方法です。
ウトウトした状態になる程度の麻酔で、呼びかけるとすぐに目を覚ましますが苦痛や痛みを感じずにすみます。
検査中は呼吸・血圧・脈拍などを監視するモニターで全身状態をしっかり管理しています。
検査が終了しましたら、しっかり覚醒するまでリカバリーベッドでお休みいただきます。

痛みのない大腸内視鏡検査を受けてみませんか?

多くの方にとって、一生で数回しか受けない大腸内視鏡検査。一回ごとの検査を有意義なものにするためにさまざまな工夫を行っています。

上記の痛みに対する対策以外にも当院では、患者さまが楽に大腸内視鏡検査を受けて頂けるように様々な工夫をしております。

病変を見逃さないために、高解像度スコープ・高解像度モニター・ポリープ発見率を上げる照明・前日の検査食により便が残らないなど行っています。

検査を躊躇する原因をなるべく取り除くべく、豊富な下剤の選択・下剤をのまない内視鏡・女性患者さま限定日・土日検査もおこなっています。

下記より24時間WEB予約を行うことができます。

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      • 大腸がんで亡くなる方は年間5万人(女性のがん死亡原因1位、男性のがん死亡原因3位)
        40歳代から急激に大腸がんになる方が増えます。
        内視鏡検査を定期的に行うことが、唯一早期発見、早期治療に繋がります。

 

TEL.042-850-7140 24時間WEB予約 WEB問診
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